同窓会長 安福 滋 氏 就任ごあいさつ
前任の松岡園子氏の後任として、今年度から会長を務めさせて頂いています専修コース40回生の安福です。
母校の前身は、昭和3年に設立された兵庫県立第二神戸商業学校まで遡ります。昭和20年3月の神戸大空襲で校舎は焼失しましたが、戦後の学制改革により、昭和23年4月1日兵庫県立凌霄(りょうしょう)商業高等学校と改称し、昭和28年2月9日、現在の長田商業高等学校に改称されるまで、「凌霄」は親しまれ、仰がれていました。「凌霄」は創立当初の本校の校友会誌の題名に使用されていました。「凌」とは「こたえる」・「わたる」・「しのぐ」の意味、「霄」とは「空」のことで、「凌霄」とは「大空をしのぐ・屈服せぬ心・他をなして他の上に出る凌駕」の意味でもあります。「凌霄」については、そのほかにも故事来歴があり、「凌霄」の文字が同窓会名となって、その気風は脈々として続いています。
昨年度は、コロナ禍で学校は6月まで臨時休業、学校行事が軒並み中止になる中で、沖縄への修学旅行は予定通り実施できたことは、非日常的な状況の中で、実施に踏み切った関係者の皆様方のご苦労は、いかばかりかと察しいたします。一方生徒たちの感想は、とても好意的で「令和2年度 卒業文集 あけぼの(第84号)」の中で伺い知ることができます。また、限られた授業時数の中で、体験活動や検定取得に向けた取り組みを行い、県ビジネス競技大会では、簿記やワープロ競技で上位入賞を果たしました。インスパイアハイスクール事業による校外学習では、JICA関西や大阪起業家ミュージアムを新たな見学先とし、特色化づくりに努めています。部活動では剣道部が近畿大会で団体優勝しました。
母校は、令和4年度に現行の「商業科」から「創造ビジネス科」に改編されます。新たな時代にも主体的にビジネスを創造できる資質・能力を育成するためです。具体的には、「株式会社NAGAZON」を設立し、起業家精神(アントレプレナーシップ)を養います。
凌霄会(同窓会)は、会員の皆様方の絆を深めていく事を第一義にとらえ、創立以来90余年に及ぶ歴史と伝統を継承しつつ、時代のニーズを踏まえた新しい同窓会づくりを目指します。現在、コロナ禍でメールやHPなどWebの活用は有用となっています。広報や事務連絡などHPでお伝えしていきますので、会員の皆様のご理解とご協力をよろしくお願いします。
(2021.8.13記)