卒業生投稿コーナー

                                    

専修コース第17回卒業生  吉川 雄彦さん

 私は阪神淡路大震災直後の平成8年4月に本校情報経理専修科に入学させて頂き,平成10年3月 に本校を卒業しました。  当時は震災の爪痕がたくさん残っておりました。その中で業務終了後、夜間の商業高校で簿記 と情報処理を学ばせて頂きました。初めて学ぶ教科は、私にはとても新鮮に感じました。 競争率2倍の入試を勝ち抜いた40人のクラスでしたが、卒業時は約半分になっていました。 2年間一生懸命勉強して、先生方のご指導のお陰で、日商簿記2級と情報処理技術者試験 に合格できました。残念ながら日商簿記1級にはとても及びませんでした。  在学中の思い出としては、西田敏行さん主演の「学校」「学校Ⅱ」の上映会、「インド料理」や 「ロシア料理」の調理実習,「ボーリング大会」「ソフトボール大会」などです。 また、定通制全国珠算大会に参加のため、前田先生引率の元、私と本科の男子生徒(千歳副会長) と女子生徒の4人で東京の芝商業高校で競技したことが、とてもいい思い出になっております。  在学中は病院薬剤師でしたが、現在は薬局薬剤師として母校の学校薬剤師としても勤務 させて頂いております。  在校生の皆さんにおかれましては、「生きづらさ」があったとしても、自分自身を大切にして休まず 学校に来ること、しっかり勉強、仕事を続けていれば、いつか報われる日が必ず来ると信じています。 日々の青春時代を大切に過ごし、必ず卒業していただき、社会に貢献出来る有用な人間になって 頂ければと思います。  現在の私は還暦を過ぎましたが、これからも色んなことに挑戦し続けていきたいと思います。 母校があるというのは、精神的な拠りどころになっており、後の人生で意味をなすと感じております。 最後に長田商業高校と同窓会の益々の発展と、同窓生の皆様のご健勝をお祈り申し上げます。

『長商での3年』 本科第71回卒業生  匿名希望
 私が高校で取り組んだことは、部活動と検定勉強です。高校ではボランティア部と茶華道部に所属し、大学進学を考えていたため、入試で使える検定を沢山取ることを目標にしていました。
 高校で一番印象に残っているのは進路指導です。将来的にフリースクールを作りたいと担任の先生に相談した時に、大学に行くなら教員免許を取ればフリースクールを作るのに役立つ勉強ができるのではないかと言われ、それがきっかけで教員免許をとりました。進学後は情報を専攻し、プログラミングや人工知能について勉強しました。オンラインフリースクールでのボランティアも行なっていました。フリースクールや教育実習を通じて自分自身が商業の勉強で自信をつけたように、私も商業の勉強で自分に自信がつけられるような教育をしていきたいと思いました。現在は高校の商業科の教員になっています。教員として働くなかで、高校の先生方に手厚くご指導頂いていた事を実感します。高校時代に多くの先生方にお世話になりましたが、今でもお会いすると長商にいた時と変わらずに気にかけてくださり、高校時代を思い出します。
 高校に入学した15歳の時には、こんな未来になるとは想像もしていませんでした。長商でできた友人たちとも定期的に飲みに行っています。今思い返せば、青春だったと思います。人生はタイミングと言いますが、長商での経験が人生に影響しています。
 長商に通っている方々は様々な境遇でこの学校に進学することを選択したかと思います。色々な人がいる環境だからこそ、人に対して思いやりを持ち、より大人として成長できる機会だと思います。『どうせ、定時制だから…』と失敗した時の保険をかけるのではなく、がむしゃらに色々なことに挑戦して、『定時制だから出来ること』をしてみてほしいです。私は定時制だから、授業までは検定の勉強をしていました。定時制だから、授業までの時間アルバイトをする人もいます。『定時制だから…』自分だけの時間は作りやすいかと思います。その時間何をしますか?何ができますか?卒業後の自分を想像して、どんな自分になりたいかを考えてみてください。目標を決めて『逆算』して、動き出してみましょう。
時にリフレッシュをしながら、自分のペースで。

 

平成16年度卒業 千歳 歓

〇中学時代、学校に馴染めなかった日々

私は中学校生活にうまく馴染めず、休みがちな日々を送っていました。授業についていけなくなり、「どうせ自分なんて」と自信を失っていました。その背景には、集団行動が苦手で、大勢の中で自分を出すことが難しかったこともあります。周囲に合わせられない自分を責め、次第に教室から足が遠のき、自暴自棄になることもありました。進路を考える頃には、「自分に合う場所なんてあるのだろうか」という不安ばかりが心を占めていました。

〇長田商業高校で見つけた自分の居場所

そんな私が進学したのが長田商業高校です。入学して最初に取り組んだのは、勉強のやり直しでした。少人数のクラスは落ち着いた雰囲気で、先生や友人との距離も近く、安心して学校生活を送ることができました。制服がなく、校則も比較的緩やかで、バイクの免許取得やアルバイトも可能という環境は、心理的な負担を大きく軽くしてくれました。「どうせ自分なんて、どうせ定時制高校だし、勉強できないから大学へ行けるわけがない」、そんな消極的で諦めモードな私に、この学校の先生たちは「まだまだやり直しができる」ということを教えてくれたのです。

〇挑戦の先に広がった道

生活が安定し、少しずつ「もっと学びたい」という気持ちが芽生えました。苦手だった勉強にも粘り強く向き合い、大学進学を目標に努力を重ねました。合格を勝ち取ったときの喜びは今でも忘れられません。大学では福祉について学び、特別支援学校の教員になりました。現在は教育委員会に勤務しています。高校時代に支えてくれた先生方の存在が、今の私の原点です。

〇これから進むあなたへ

中学時代にうまくいかなかったとしても、環境が変われば新しい自分に出会えます。定時制高校には、自分のペースで学び、多様な仲間と関わりながら成長できる魅力があります。どうか諦めず、あなたの可能性を信じて進んでください。私も長田商業高校で学んだことを誇りに、これからも歩み続けます。

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